前回のお題は「東京」、で今回は「大阪」。住み慣れた大阪のほうが書きやすい、というわけでもないのが不思議なところでして。


大阪に出てきて9年「大阪市」なら通天閣の上から一望できますし、その範囲は行ったのですが。胡散臭いながらも大阪弁も使ってますし。(ex.「田中さん」だと「た(→)な(→)か(→)さん」じゃなくて「た(→)な(↑)か(↓)さん」。名詞のアクセントまで変わるのが面白い。)


しかしどうもはっきり大阪人と言い張れない弱さがある。自分大阪人と福岡人のハーフですから〜、と逃げを打ちたい気持ちがある。大阪のことは嫌いではないし、どちらかといえば福岡より好きだ。土地勘についても高校生までの狭い移動範囲のことしかしらない福岡よりは出かけている気がする。それでもようやっとハーフ大阪人といった認識しか持ててない。


結局その地域人と思えるかどうかは、知識や愛着ではなくその土地にどれだけ思い出があるかという気がする。例えその場所や人がもうなくても。別にいい思い出ばかりじゃなくてどうでもいいことでも。うまくもまずくもない店とか、子供のころ怪我した場所とか。よいもの・悪いもの・どうでもいいもの蓄積で出来てるんだろうな、郷土意識も人間も。