広島県人にとって、「台風」といえば「宮島」である。
正確には、「宮島」にある「厳島神社」である。
世界遺産の、アレ。
近ごろは全国的にすっかりおなじみだが、
台風が来るたび壊れているアレ、である。

神様のお住まいを「アレ」呼ばわりしちゃいかんな。

そもそも宮島(=厳島神社)の成り立ちは6世紀末に始まり、
12世紀ごろに平清盛が現在のような社殿を造ったそうな。
という、お堅い講釈はこれくらいにして。
地元では「カップルで行くと別れる」スポットのひとつである。
しかも「宮島(=厳島神社)の神様は女の神様なので嫉妬する」という
もっともらしい理由付きである。
事実、宮島(=厳島神社)に祀られているのは女神様である。
しかも3柱。かしましいだろうな。
もし好きな神様が出来たとしても、会えるのは年に一度、
10月に出雲大社で行われる神様会議だけだろうから、
そら、人間ごときに嫉妬するのも無理はなかろう。

で、台風。
のびが子供の頃は、そんなにしょっちゅう社殿が壊れているイメージはないのだが
ここ10年ばかりは、毎年壊れてる感じがするな。
だいたい瀬戸内は中国山地四国山地に挟まれ、温暖な気候なのだ。
そんなに強い台風なんて来やしなかった。
それがどうだい、藤村くん。
職員さんが身ぃ乗り出して海に落ちた木っ端を回収してる姿が
全国ニュースで流れちゃってるじゃないか。

これも温暖化かねぇ?

写真は、一昨年の初詣で出会った"冬なのに水路に入っちゃってる宮島の鹿さん"。
こう見えても神様のお使いです。
でも餌はやらないでね。襲われますよ。