台風。薩摩の国の血が100%でも、生れと育ちは100%彩の国のbajaである。
発生当初および東海地方辺りまでは、「お前ら、みんな踏みつぶしちゃるけんのう(エセ広島風)」とやる気と希望に満ちあふれていた台風さまも。
彩の国を含めた関東まで進撃してくると、補給線の延長と兵士達の疲労が重なって「ちょwwwおまwww休憩wwwwwさせろwwww(巨大掲示板風)」と未来の展望を深く静かに失って行くのである。
そんな、弱っている台風さまを前提にして書くが。そう、だれでも思っていても文章にしちゃイケナイのが大人なのだが。ここ、「まきにま」では書いてしまうのだ。

台風の接近・・・すげぇ楽しみだった(汗。

や、だから解ってますよ。多数の被害や犠牲者を出す憎むべき災害だという事は。
でも、関東平野のど真ん中は、楽しみなのだった。くるぞ、くるぞと騒ぎ立てるマスゴミども。やべぇやべぇと喚きながらも、なぜか笑っている周りの人間達。ごめん、wktkしてるよヲレwww

だって台風さまは弱体化されているのだ。怖くないよ。命なんか取られるワケない。せいぜい、ビニール傘がひっくり返されて、雨水が靴の中に浸入して、「ちょwwww冷てぇwwww台風パネェっすwww」と騒ぐ程度だ。それも1日でおしまい。

あれは14年前の事だった。当時、所属していた部隊も、例によって弱体化した台風さまの接近をレーダに捕らえていた。あの頃、最下層の兵士だったヲレは、台風さま対策本部に配置され、こき使われていた。でも、楽しかった。雨が痛いぐらいに顔にあたり、風が身体を持ち上げていた。そんな中、戦友達とニコニコしながら、「洒落になんねぇwww」などと大げさに喚き合って、屋外で任務を遂行していた。

瞬間をはっきりと記憶している。距離は50cm程、ヲレの前だった。ぐうっという「溜め」があった。ぐうっの数秒後。絶対に倒れる筈の無い高さ20m以上の巨木がずばぁんと倒れた。
ヲレは、ぎりぎりで死の顎から抜け出す事に成功したのだった。
1m後方には、まきにまで執筆して下っている先生のお一人がいた。2人とも、言葉がなかった。情けない事に、ヲレは膝にキテていた事を、今、ここで告白しておこう。


怖かった。