東京に行った時に決まって感じるのは人が多い・建物がでかい、ということももちろんそうなのだが、日が沈むのが早いなあということでして。


改めて大雑把に計算すると、大阪からは大体500km離れているので24h×500km/4万km=18分ぐらい時差がある。東京人が立ってる地点を我々大阪人が通過するのは18分後、まあ公転もしてるから実際はぜんぜん違うところを通っているわけだが。


18分のわずかなものとはいえ差は差である。人間が昼働いて夜寝るのは太陽の出ている時間にあわせて行動した結果なので、もしかすると東京人は大阪人より18分一日の行動スケジュールが早いのではないかという推測ができる。


ではこの18分の差は何を生むのか?ここで社会人の皆々様に問いたいのは朝の早出と夜の残業を18分するならどちらを選ぶかということである。一般に朝の5分は昼の15分と言われていること、残業時間の削減努力がなかなか効果を挙げないことなどを比べてもやはり残業の方が多数派なのではなかろうか。


さて東京と大阪を比べると、日の出が早い東京は大阪は早出がしやすいということになる。一方で残業というのは上記のようにある種しやすい、また場合によるとしなければならないものである。結果として日本標準時の定められた1888年から東京は大阪より18分労働時間が長くなっているのではなかろうか。


当然のごとくここで疑問に思えるのが東京より東に位置する東北・北海道の存在である。だが彼らは一日という短いスパンでは得をしても冬の雪という大きな問題によって四季のうちの一つ、1年スパンでは1/4を失っているといっても過言ではない。よって日本の南東に位置する東京の方が結果として時間的優位ということになる。ただもし地球温暖化が進めばこの限りではなく、札幌遷都や、長野への新首都第三新東京市建設もありうる。


また上で述べたのは労働・生産時間だが、消費時間に関しても同様の法則が成り立っているかもしれない。そしてそれら生産・消費における時間の優位こそが現在の首都東京の繁栄を支えているかもしれない。


千葉については今回のテーマが「東京」なのでやむをえず省略とす。



(4月1日追記)
という話を書いたのが3月1日。たった1ヶ月で随分と状況が変わってしまい、上の理論も空論に、いや元からそんな感じだがある種の物悲しいものになってしまった。人間の考えたことなど環境の変化の前では全く空しく、国敗れて山河ありの言葉を思い出す。が、逆説的に人間賛歌でもある、と思う。